【富貴寺3】 スピカ画像分岐点
【富貴寺3】
# メニューの表示 @include('inc_bbsmenu-pc.php'); ?>
1.[名無しさん] ・ いよいよ阿弥陀如来に会う。 堂内は暗くしてある。 壁画の保護のためだが、すでに剥落も退色も激しい。その壁画を見るための懐中電灯を鏡子さんは持っていた──素人じゃないな。 当時は珍しくなかったという座像の阿弥陀如来。印相(いんぞう・・・指の形)はやはり定印(じょういん)だ。 鏡子さんは正面に正座した。 「妙法蓮華経・如来壽量品第十六~」 あー、はい。 「じーがーとくぶつらい、しょーしょーきょうこっしゅー・・・・・・」 僕も巻き込まれた形で唱和する。 ここは法華経の最重要チャプターであるから、鏡子さんが知らないはずがない。 「・・・・・・そくじょーじゅーぶっしん」 数分で、日常茶飯事みたいに読経が終わった。 「南無阿弥陀仏、とは唱えないわよ。私は日蓮宗だから」 僕も日蓮宗ですが、大分県内では天台宗です。 「節操がないわね。いくら根本経典が同じだからって」 まあ、大乗経典の代表格ですからね。 ▽ また、如来に正対する。 パンフレットには、藤原時代末期の作と思われる、とある。 法華経は、仏に寿命はない、と説く。 ここでなら、それを信じられる。 僕も寿命がない? 前世があり、来世があるとするなら。 前世でもここに来たに違いない。 来世でもここに来るのだろう。 如来は黙したままだ。 ────── ────── 11/19 22:14 PC Android
スレッドに戻る
トップページ
表示:
ツリー
スレッド
トピック
新規投稿
記事検索
友達に教える
戻る
管理者にメール
マニュアル
管理画面
レンタル掲示板イーボ
ebo.jp